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エイモリー・ロビンス、HUB TokyoのEpic Storiesに登壇



TED Talkで雄弁を振るう姿に憧れる人もいると思いますが、TEDで話をする偉大なアントレプレナーの多くは、苦悩の歴史を経験してきています。Amory Lovinsもその一人でした。

HUB Tokyoは、そんなエイモリー・ロビンスのような大きな変化を創りだすような人たちの苦悩とその戦い、そこからの教訓にスポットライトをあて、彼と同じような人たちがその後を歩いて行く時に、少しでも心の支えになるような、そんなトークセッションを、HUB TokyoのCo-Founderであるポチエ真悟がファシリテートしました。

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柔軟であり、頑固であること

エイモリーは、1970年代から代替エネルギーへの転換を提唱し、その後もその主張を全く変えることなく、時代に変化があっても、『頑固に』かつ『柔軟に』沢山のステークホルダーと仕事をしてきました。

エイモリーの最大の強みは、サポーター。彼1人の天才ではなく、彼の周りに沢山の支持者を得て、それが大きな運動へと繋がって行きました。そのおかげで、大きな機関、企業、政府を巻き込んだ、様々なプロジェクトを創りだすことができたのです。

そのうねりを創りだすのに必要だったのは、彼の包括的/多様な視点とアプローチ。そして、彼の不思議なストーリーテリングの力だったでしょう。そして、好奇心たっぷりのお茶目な性格が、人から愛される大きな要素のようでした。

カジュアルな雰囲気で。まるで暖炉の前で、エイモリーの話を聞くかのように。
カジュアルな雰囲気で。まるで暖炉の前で、エイモリーの話を聞くかのように。

多様な思想を混ぜ合わせながら

エイモリーの話には、彼が様々な思想、中国や日本の思想などのアジア文化、アート、芸術にまでわたる博識を持tち、かつ、それらにどん欲な好奇心で今も取り組む姿を感じられました。

彼のロッキーマウンテン研究所のチームである、クレイ・ストレンジャーも参加しましたが、若いクレイからはスタートアップ的な視点でのソーシャル・ビジネスの創造に関する意見も出て、エイモリーとの組み合わせが絶妙でした。このようなチームで働く、ロッキーマウンテン研究所のカルチャーとは、どんなものなのだろう、と、参加者の皆の好奇心をさらにそそるものだったでしょう。

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日本はどうなるべきか

会場からは日本のエネルギー業界や封建的・官僚的な大きな組織や政府を変えて行くためには、どのようなことをすればいいか、という質問が出ました。

エイモリーの答えの中で印象深かったのは、彼が「ツボ」と同じように説明した事。

組織を変えて行くために全体を変えることから考えるのではなく、どこか「ツボ」のような場所を探し、そこに適度な圧力をかけることで、血流が回り始める。彼の組織変革論です。

原子力発電を抱える日本がとるべき政策

また、原子力発電に関する政策についても議論がわき起こりました。日本のエネルギー政策は、3.11以降も根本的に変わっていない点について、質問がでました。エイモリーは、3.11以降のドイツにおける政策転換を引き合いに出し、日本の政策が「やればできるのに、何もしていない」状態であると語りました。

具体的にエイモリーは、日本がやるべきである、または、できるはずである政策項目をリスト化しており、それらについても近々発表する予定であると話しました。

Epic Storiesとは?

HUB Tokyoでは「EPIC STORY: The Adventure of Systematic Changemakers」(大いなる物語:仕組みを変えるようなチェンジメイカー達の冒険」というシリーズで、画期的なチェンジメイカーとなる人たちを迎えたトークセッションを行っていきます。年に数回となりますが、次回のお知らせなどに興味がある方は、こちらから登録ください。

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